弾性ハウジング+BRG+剛体軸の振動解析

図1 弾性ハウジングで支持された軸と軸受の系
本事例では、図1のような弾性ハウジングで支持された軸と軸受の系において、軸剛性を大きくして(軸のヤング率=1010N/mm2)剛体化し、軸受弾性とハウジング弾性により、どのような振動が発生するかを調査します。
加振は、軸中央部をラジアル方向に加振するものとし、振動解析で使用する軸受剛性値は、表1のものを、ハウジング剛性は表2のものを使用します。
| DELX | DELY | DELA | THET-X | THET-Y | |
| Fx | 1.00E+05 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Fy | 0 | 1.00E+05 | 0 | 0 | 0 |
| Fa | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Mx | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| My | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| DELX | DELY | DELA | THET-X | THET-Y | |
| Fx | 1.00E+07 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| Fy | 0 | 1.00E+07 | 0 | 0 | 0 |
| Fa | 0 | 0 | 1.00E+07 | 0 | 0 |
| Mx | 0 | 0 | 0 | 1.00E+07 | 0 |
| My | 0 | 0 | 0 | 0 | 1.00E+07 |
<解析結果>
ROBPACSで得られた加振点の振動応答結果グラフを、そのまま図2に示します。

図2 弾性ハウジングで支持された軸系の応答
共振点は1439Hzでした。振動モードは図3のように、ラジアル方向の平行変位でした。(軸受部減衰を考慮していないため、非常に大きな変位となっています)

図3 1439Hzの振動モード
この問題に対する理論値の検討結果を以下に掲載します。
図3より、振動モードは軸の平行変位であるため、図4のようなラジアル方向の、バネ・マス系振動と考えられます。

図4 弾性ハウジングと軸受のバネ
軸受のラジアル剛性(表1より105N/mm)とハウジングのラジアル剛性(表2より107N/mm)の直列バネのバネ定数を合成すると9.9×104N/mmとなります。これら直列バネが軸を支持していますが、左右のバネはラジアル方向振動に対しては、並列バネであるため、合成すると1.98×105N/mmとなります。
バネ・マス系の固有振動数fは次式で表され(バネ定数がN/mmであるため、1000倍してN/mにへ変換しています)、計算すると1425Hzとなり、ROBPACS計算値である1439Hzとほぼ一致します。

k:バネ定数(N/mm)
m:質量(kg)
なお、現在、ROBPACSは外輪質量を考慮した振動解析ができないため、外輪をマス、ハウジングをバネとした振動モードの検出ができません。今後の課題です。
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